花見鳥

花鳥図とは東洋画の伝統的画題であり、花に囲まれる自然の景で鳥が遊ぶ様を描いたものです。
その歴史は平安時代までさかのぼり、障子・屏風・衝立などに描かれる障塀画として親しまれていました。
デザインは江戸琳派の画家である、「鈴木其一」の作品を原画としています。
近代日本画の先駆的な絵師が描く作品は、都会的に洗練され、理知的な装飾性が際立ちます。
モチーフとなる「花見鳥」はうぐいすの別名です。うぐいすは日本人にもっとも広く愛される鳥のひとつです。
梅の咲き始めから鳴きだすことで知られ、その美しい声で春の訪れを告げる鳥として親しまれています。
伝統技法を用いた華やかな装飾
わたしたちはこの花鳥図を美しく見せるため、「摺箔盛り上げ技法」という独特の装飾技法を用いることで遠近感と立体感を表現しました。
背景には特殊な加工で独特の色合いを表現した金沢箔を一枚一枚手ちぎり貼りつけて装飾しました。
箔ならではの独特のしわ感が微妙な陰影をつくり、伝統的な金屏風のような風情を醸しています。
こうして箔一の職人が作り出した背景は、花鳥図をさらに魅力的に仕立て上げます。
日米をつなぐ、至高の逸品
2017年2月10日、安倍晋三元総理大臣が米国を訪問し、ドナルド・トランプ元米国大統領との首脳会談が行われました。
この大切な階段の席に日本側の手土産として選ばれた一つがこの「花見鳥」でした。
2017年からの4年間、トランプ前大統領の任期中、日米関係は極めて良好でした。
もちろんそれは、安倍前首相を中心とした外交努力によるものですが、ほんの一端でも日本を担った我らが「花見鳥」は、金沢箔工芸品の逸品です。
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