驚くほど薄い、繊細な口当たりの陶器 羽のように軽く、かつしっかりと焼成された陶器の盃です。この盃は、陶器としては驚異的な1㎜以下の薄さをもっています。職人が轆轤を用い、指先の感触だけを頼りに究極の薄さを生み出す極めて高度な技が用いられています。手作りのため、一つずつ形が異なるのも魅力です。
かつてない口当たりの薄造りの陶器 水月は、陶器への固定概念を一変させるほど、斬新な使い心地をもっています。 薄造りの盃は、口当たりが非常に良く、あらゆる日本酒に向いています。飲み口は広く滑らかで、盃を傾ければ、お酒が舌の全体に広がるように流し込まれます。そのため、味覚をフルに使い、日本酒のもつ旨味・甘味・酸味・苦味といった複雑な味わいを楽しむことができるとされています。この水月を使ったら、もう他の盃には戻れなくなった、というお声もいただくほど、日本酒を美味しく楽しませてくれる盃です。
金箔がなじんでいく過程も楽しめる 盃の内側には、本金箔をあしらっています。 日本酒独特の、ややとろみのある水面に金箔が美しくゆらめき、視覚的にもドラマチックな感動を与えてくれます。金箔本来の輝きを楽しんでいただきたいと、あえてコーティングをかけていません。そのため、使うごとに、ほんの少しずつ箔がかすれていきます。使い始めは、華やかな輝きを放っていた箔が、やがて陶器となじんでいき、一体化していきます。その過程を楽しむ、育てる器ともいえます。また、金箔には食用グレードの最高級のものを用いています。