春を待つ心を淡い色と金箔や金沢箔で描いたテーブルウエア このシリーズは、淡い色彩で、春の訪れを待つ心情を表現しています。 幸福は、それが訪れるまでの時間も楽しいものです。特に北陸では、冬は重たい雪と厚い雲に覆われます。やがてトンネルを抜けるように、美しい桜が春の訪れを知らせます。金沢に暮らす人にとって、春の訪れは格別なものです。そんな市民の心情をグラデーションと箔で表現しました。
伝統技法を応用した淡い色彩 淡い色彩を表現するために、墨流しの技法を応用しています。墨流しとは、色とりどりの墨を水に流すようにして浮かべ、そこに生じるマーブル模様を和紙に写し取る技法です。 この技法を研究し応用しています。淡いほんのりとした桜色を、白とピンクのマーブル模様で表現しています。一つずつ手作業のため、色彩がすべて異なるのも魅力です。そこに本金箔とシャンパンゴールド箔をあしらいました。金箔ならではの煌めきと風に吹かれて舞うようなデザインが、桜の美しさ、儚さを表現しています。